川重が「カワサキ」専門店120店舗に拡大 二輪ブランドを強化

 
川崎重工業が直営する二輪車専門店「カワサキプラザ」=仙台市若林区(提供写真)

 川崎重工業は16日、「カワサキ」ブランドの二輪車のみを販売する国内の専門店を2019年度に現在の20倍の120店舗まで拡大すると発表した。ホンダやヤマハ発動機なども扱う販売店は、車種を排気量400cc以下に限定して差別化。カワサキのイメージを伝える内装などを持つ専門店を増やし、ブランド力の強化につなげる。

 同社が直営する二輪車販売店「カワサキプラザ」は現在、東京や大阪、仙台など全国6店舗だけ。今年度中にカワサキを正規に扱う販売店720店との契約を見直し、17年度から専門店を順次増やす。専門店にはイメージ色のライムグリーンを使った内装や外観を指定するほか、イベントなどを開き顧客との接点として活用する。

 一方、国内市場の8割以上を占める排気量400cc以下は、専門店以外でも扱うことで販売基盤を確保する。

 二輪車業界ではホンダが専門店「ドリーム」、ヤマハが専門店「YSP」、スズキは直営店「スズキワールド」を展開する。ドリームは全国で112店、YSPは94店に上っており、川崎重工は専門店網の構築で後れを取っていた。

 18年度まで3カ年の中期経営計画は二輪車事業について「高価格で販売できるブランドの確立」を掲げており、イメージを伝える専門店を増やす必要があると判断した。川崎重工は「他社と一線を画した生涯にわたる顧客の獲得を目指す」としている。

 二輪車の国内市場は1982年の約327万台をピークに減少傾向が続き、2015年は約41万台だった。成熟市場の需要を喚起するため、ホンダも大型車など趣味性の高い車種を重視した販売網の改革を検討している。