楽天カード 17年度に三菱UFJニコス超えを
トップは語る□楽天カード社長・穂坂雅之さん(61)
--2020年に加入者2000万人という目標を掲げている。順調に加入者数を伸ばしてきた
「05年の開始当初から、単純でわかりやすいクレジットカードということで、年会費は無料でポイントは100円1ポイントとした。申し込みはほぼ全てペーパーレスだが、インターネット会社なのでできた。コストも下げられるし、審査スピードも上げられた」
--取扱高1位を目指している
「3月末の時点の取扱高は4兆3000億円で、三菱UFJニコスとは開きがあるが、クレディセゾンに迫っている。今年も昨年同様、2割強の伸びを続けている。この伸びが続けば、17年度には三菱UFJニコスを超えられると期待している」
--取扱高や加入者数をさらに伸ばすための戦略は
「全日本空輸との提携カードのように、提携先を増やすというのが一つある。話はたくさん来ているが、お互いにメリットがなければ難しい」
「もう一つは、さまざまな趣味趣向とカードを結びつける横展開だ。例えば(楽天グループには)ゴルフの予約サイトがあるが、ゴルフ道具を買うと割引があるとか、(グループの)旅行予約サイトで旅行が割引になるとか、ポイントだけだと限界があるので、直接のメリットを付与するカードをイメージしている」
--携帯電話会社がポイントと結びつけた経済圏構想に力を入れている
「携帯電話各社のポイントカードを利用者はまだ電話代の決済に使うものと考えていて、ほかの利用にはまだ向かっていないのではないか。そこに楽天カードやポイントとの圧倒的な違いがある。携帯電話会社は顧客基盤はものすごく多いので、各社のポイントの魅力を伝えられれば、すごいことになると思う」
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【プロフィル】穂坂雅之
ほさか・まさゆき 大東文化大院修士課程修了。1980年オリックス・クレジット入社。2003年楽天パーソナルファイナンス事業準備室長。09年4月より現職。北海道出身。
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