ホンダ「残クレ」販売率引き上げ 国内低迷で30%目標、フィット立て直し課題

 
ホンダ・S660で、外気温1~3℃の箱根を疾走。冬のオープン走行の快適度は…

 ホンダの寺谷公良・日本本部長は21日までにフジサンケイビジネスアイなどのインタビューに応じ、月々の支払額を抑える「残価設定型クレジット」の新車販売に占める利用率を30%に引き上げる方針を明らかにした。2015年度は17%だった。国内市場が低迷する中、購入しやすさを訴えて需要を喚起する。

 4月に日本本部長に就任した寺谷氏は「残価設定型クレジットをもっと普及させ、(利用率を)30%に持っていきたい」と話した。残価設定型クレジットとは、一定期間後の下取り価格(残価)を最初に車両価格から差し引き、残りの金額を分割払いするローン形式。

 国内の新車販売は14年4月以降、消費税率引き上げや軽自動車税増税で低迷、16年度は2年連続で500万台割れする恐れがある。ホンダは16年度の国内販売を68万5000台と計画する。

 寺谷氏は「市場の状況を考えると約70万台が実力だ。安定的に売っていく」と強調。軽自動車「N-BOX」は堅調に推移しているが、「品質問題のあった主力車フィットの販売を立て直すのが課題だ」と述べた。

 市場低迷の一因とされる若者のクルマ離れやカーシェアリングの普及については「所有したくなる魅力ある車種をつくる」と需要喚起に取り組む考えを示した。その一環として残価設定型クレジットで「金利を引き下げることも検討する」とした。

 残価設定型クレジット導入はトヨタ自動車も利用率が15%にとどまっている。