「2年後コンピューターが人類を超える。まだ社長やめられない」と孫社長
株主総会詳報・ソフトバンク(2)ニケシュ・アローラ副社長の退任あいさつの後、本題に入ったソフトバンクグループの株主総会は、約1時間半、孫正義社長(58)が事業や投資の成果、人工知能(AI)やコンピューターの将来、社長続投やアローラ副社長の退任について“独演会”を行った。
孫社長 「コンピューターが人類を超えるシンギュラリティは2018年に来る。シンギュラリティを迎えるに当たってもう少し社長を続けたい」。
笑顔で株主にアピールした孫社長は、アローラ氏を後継者に指名していた理由について話した。
孫社長 「シリコンバレーでは60歳というと化石のような年寄り。米グーグルやフェイスブックの経営者はみな若くてかっこよくて知恵も抜群だ。そういう30、40代の彼らに対して、僕のような近々60歳になろうかというのがソフトバンクの社長をやっていると、僕が成長のボトルネックになる、僕の年齢や体力が成長の妨げになってはいけないと思い、老害とか言われる前に、できるだけ若い者にバトンを渡さないといけないと真剣に思っていた。社員にもあまり言っていなかったが、60歳の誕生日のパーティーでソフトバンクの幹部や友人に、ニケシュが社長になると言ってバトンを渡そうと本当に思っていた」
こう打ち明けた孫社長だが、2018年にはコンピューターが人間の脳を超える「シンギュラリティ」がやってきて、30年後にはコンピューターはトランジスタの数で比較すると人間の脳の100万倍の性能を持つようになるという予測を述べた上で、
孫社長 「シンギュラリティがやってくる中でもう少しやり残したことがあるという欲が出てきた。ニケシュ(・アローラ氏)には『申し訳ない』と話をして、(社長続投の)発表に至った」と経緯を説明した。
一方、孫氏は国内携帯電話大手ソフトバンクモバイルや米携帯大手スプリントなどの事業活動と、中国の電子商取引(EC)最大手アリババグループなどの投資についても説明。スプリントを買収した際に、Tモバイルの買収も検討したが、米政府当局に認められなかったことにもふれた。
孫社長 「相当、自信をなくしたし、間違った手を打ったと後悔した。寝られない夜を過ごした。売らないと仕方がないと思ったが、誰も買ってくれそうにないから、逃げも隠れもせず業績改善に取り組もう、と腹をくくった。ソフトバンクモバイルとスプリントで世界一の利益率の会社にする」
また、中国の電子商取引(EC)最大手アリババグループやインドのEC最大手のスナップディール、フィンランドのスマートフォン向けゲーム大手のスーパーセルなどの投資事業についても語った。
孫社長 「孫は投資は好きだが売るのが苦手だとよく言われるし事実ですが、この1カ月弱で(スーパーセルの売却などで)2兆円弱の現金を手にした。IRR(内部収益率)世界一の会社になる」
引き続き、投資によるリターンを今後も継続していく考えを示した。
(続く)
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