シャープ株主総会 鴻海傘下入りを承認 経営責任問う発言相次ぐ
シャープの株主総会会場に入る株主ら=23日、大阪市
経営再建中のシャープは23日、大阪市内で株主総会を開いた。鴻海精密工業の子会社となる議案が賛成多数で提案通り承認された。鴻海は月内にも3888億円を出資し、シャープ株の66%を取得する。国内大手電機メーカーが初めて外資の傘下に入り、立て直しを図ることになる。新経営陣の選任や本社の大阪市から堺市への移転なども決議した。
シャープの高橋興三社長は冒頭で「株主の期待に応えられず誠に申し訳ない。深くおわび申し上げる」と述べ、業績悪化を謝罪。鴻海傘下に入ることに対し「鴻海との戦略提携で再生と成長に向けた取り組みを加速させる。一層のご支援をお願いしたい」と理解を求めた。
株主からは「なぜこんなに赤字が続いているのか」「経営能力がゼロだ」といった経営責任を問う厳しい発言が相次ぎ、高橋社長は謝罪に追われた。
鴻海の出資完了後に高橋社長らが退任。鴻海グループの戴正呉副総裁が新社長に就き、計6人の取締役を鴻海側が送り込む。シャープ出身の取締役は3人のみとなる。鴻海は最短2年程度でシャープを黒字化する方針だが、不振の液晶事業の立て直しなど課題が山積している。
シャープは2015年3月期に2000億円を超える赤字に転落、単独での生き残りが困難となった。産業革新機構と鴻海が激しい争奪戦を繰り広げ、今年4月、鴻海傘下に入る契約を結んだ。
鴻海は当初、シャープ社員の雇用を維持すると説明していたが、22日に7000人程度削減する可能性があると表明した。シャープは総会で「現時点では何も決まっていない」と説明するにとどめた。
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