江崎グリコ・佐野有香さん 「女性に受ける」チョコ開発

私の仕事
「新商品は何度も味や形を変えて試作する。自分で確かめるので、チョコしか食べない日もある」と話す佐野有香さん

 江崎グリコのマーケティング本部チョコレートマーケティング部で、新商品の企画・開発に取り組んでいる。

 材料となるカカオ豆は、熱帯地域で栽培されている。日本で使われるのは、味が良い西アフリカのガーナ産がほとんどだ。

 カカオ豆は苦味が強いため「豆を焼いてすりつぶし、砂糖や牛乳で甘さを加える」。よく混ぜ合わせ、また細かくすりつぶす工程を経て、とろみが出ると型に流し込み、冷やして固めると出来上がりだ。

 子供も大人もチョコ好きは多い。しかし若い女性に調査すると、おいしさを生み出す一方で、糖や脂肪を気にする人が多かった。そこで「味は変えないで、もっと気軽に食べられるチョコを作ろう」と考えた。今年3月に発売したチョコレート「リベラ」には、糖や脂肪を体に取り込みにくくする効果がある食物繊維を加えて、砂糖の一部と置きかえた。

 形や手触りも工夫した。口に運びやすくするため、サイコロ状にして、指や手がべとつかないようにもした。

 「悩んだかいがあって自信作ができた。これからも新しいチョコをどんどん生み出したい」と次のヒットを目指している。

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【プロフィル】佐野有香

 さの・ゆか 早大教育卒。2011年、江崎グリコ入社。営業担当などを経て、13年11月から現職。休日はチョコを食べながら碁を打つのが最高の楽しみ。27歳。神奈川県出身。