日産と提携しても三菱自動車の“カラー”残す 「経営の自主性を尊重」

 

 三菱自動車の株主総会での株主と益子修会長の主なやり取りは次の通り。

 --不正対象車を発表したときのトップとして責任を取るべきではないか

 「特別調査委員会の報告を受け、再発防止策をまとめたい。日産との提携実現に向け資産査定や各国の独禁法当局の審査も進めたうえで、新体制に引き継ぐことが役割だ」

 --巨額の補償を支払っても財務体質は大丈夫か

 「資金繰りは心配していない。補償はある時期に一気にお金が出ていくわけではない。生産や販売再開のスケジュールをみながら支払っていくので安心してほしい」

 --日産自動車と資本業務提携しても三菱自のカラーを残せるか

 「経営の自主性を尊重することが基本だ。三菱自のブランドは維持し、販売では日産と競合する。提携は購買や車台の共通化など見えない部分で進める。電動車両や東南アジアなど強い部分を伸ばして三菱自らしい車をつくっていく」

 --日産との提携合意を発表した会見で、笑顔だったのはなぜか

 「窮地から光が見えてきたという気持ちがあった。好まない相手が提携先として浮上する恐れがあり、日産と再生をスタートさせたいという思いがあった」

 ■三菱自動車の株主の声

 ◆60歳男性 不正で株主が損失を被ったのに益子修会長が責任を取らないのは不満だ。日産自動車との資本業務提携は乗っ取られる恐れがある

 ◆72歳男性 電気自動車を量産する日産は相性が良いので提携は良かった。再スタートを切り、将来への期待が大きい

 ◆60歳男性 人材が限られているので、現場を知る相川哲郎社長が辞めるのは残念だ。電機業界のように中国メーカーなどに買収されることを恐れていたので、日産との提携で安心した

 ◆71歳男性 根強いファンがいるのに嘘をついたことは許せない。幹部らの倫理などを教育し直す必要がある