四国電、伊方3号機へ燃料装荷開始 来月26日の再稼働目指す

 
核燃料装荷作業が始まった四国電力伊方原発3号機(右奥)=24日午前、愛媛県伊方町

 四国電力は24日午前、伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の原子炉への核燃料の装荷を始めた。作業が順調に進めば7月26日に原子炉を起動して再稼働させ、同29日に発電と送電を開始する予定。四国電は8月中旬の営業運転を目指している。

 再稼働すると、新規制基準の下では九州電力川内1、2号機(鹿児島県)、関西電力高浜3、4号機(福井県)に続き5基目(高浜は司法判断で運転差し止め中)。高浜と同様、プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料によるプルサーマル発電を行う計画で、高浜が停止したままなら国内唯一のプルサーマル実施となる。

 四国電によると、157体の燃料集合体(うちMOX燃料は16体)を1日約40体のペースで装荷し6月27日にも完了する。燃料集合体は使用済み燃料プールに保管されており、クレーンを使うなどして原子炉容器まで移動する。1体目は24日午前9時28分に装荷した。

 伊方3号機は2011年4月に定期検査で停止した。四国電は13年7月に原子力規制委員会に審査を申請し、昨年7月に合格した。同10月、伊方町の山下和彦町長、愛媛県の中村時広知事が再稼働に同意。今年4月に再稼働に向けた最終的な手続きとなる使用前検査が始まった。

 24日、中村知事は「長期間停止していた原子炉であり、トラブルを決して起こさないという心構えで、安全確保を最優先に取り組んでほしい」、伊方町の森口又兵衛副町長は「無事に終えることを願うばかり」とのコメントをそれぞれ出した。

 伊方3号機をめぐっては、愛媛県の住民が今年5月、再稼働差し止めを求めて松山地裁に仮処分を申し立てた。広島地裁でも申し立てられており、大分地裁でも同様の動きがある。伊方原発の近くには中央構造線断層帯が通っており、熊本地震の影響を懸念する声もある。