遊運協、運送で全国統一ルール規定
ピックアップ遊技機運送事業協同組合(遊運協、理事長・栗原真氏)は8日、東京都荒川区のホテルラングウッドで第13回通常総会を開催した。
遊運協はこのほど、中部遊技機輸送協同組合、近畿遊技機輸送事業協同組合、九州遊技機輸送事業協同組合とともに、遊技機運送事業協同組合連合会(遊運連、会長・栗原真氏)を発足。2015年11月12日の創立総会、同12月17日の認可を受け、今年1月8日の登記申請により設立に至った。遊運連の発足に関しては、遊技機メーカーからの要請もあり、遊技機の運送に関する保守管理等、全国一律のルール制定に向け協議を重ねて来た。具体的には4団体共通の「セキュリティ要綱・細則」「加入規約」並びに「後期に関する規則」の制定に着手。特に全国統一ルールの制定には多くの時間を費やした。
遊運協の2015年度の事業報告によると、遊技機メーカー組合が制定した「製造業者遊技機流通健全化要綱」「遊技機製造業者の業務委託に関する規程」において「遊技機運送事業協同組合連合会傘下の組合に加盟している者」の一文が入ったことは、同連合会結成の成果だと伝えている。また事業計画では、継続事業である「貨物運送取扱事業(ルート回収)」「共同購買事業(IDカード等)」「自賠責保険事業」のほか、教育や情報提供に関する事業、福利厚生に関する事業の推進が決議された。
一方、連合会案件の報告として、セキュリティー要綱を一部改正し、相互監視による違反者を出さないための情報提供責務が新たに加えられたことや、綱紀に関する規則では、違反事項を項目別に採点式とし、加算点数を別表の処分基準に従い、処罰を科すよう一部が改正された旨の説明があった。
総会終了後の懇親会には、遊技業界関連組合・団体の幹部らが臨席。警察庁からは警察庁生活安全局保安課の東徹係長が来場し、小柳誠二課長のあいさつを代読した。
その中で、遊技機の不正事犯については「遊技機の運送中に不正部品が取り付けられる事犯が発生したことから、運送中におけるセキュリティーの確保は喫緊の課題である」と指摘。今般、地区ごとの遊技機運送サービスの事業組合が連合会を結成したことは、大変心強く思っているとの認識を示した。さらに「遊技機流通の健全化はぱちんこ営業の健全化の根幹を成すもの」と強調。「流通業務の在り方次第で、その成否は大きく左右される」と責任の重さを示すとともに、今後の活動に期待を寄せた。
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