日立が社員の「幸福感」高めるAI開発 時間の使い方などアドバイス

 
首にかけた名札型ウエアラブルセンサーを通じて、社員の「幸福感」を測定し、適切なアドバイスを行う(日立製作所提供)

 日立製作所は27日、働く社員の「幸福感」を高める人工知能(AI)を開発したと発表した。首からぶら下げて使用する名札型の端末、ウエアラブルセンサーを通じて各社員の行動データを収集し、AIがスマートフォンに「上司に会うのは午前中がおすすめ」「Aさんと5分以下の短い会話を増やしましょう」などと、職場での円滑なコミュニケーションや時間の使い方などをアドバイスしてくれる。

 アドバイスは働く人の幸福感を高めるように設定しているといい、気持ちよく働くことで、企業の生産性が高まることも期待できるという。

 日立では、グループ内の営業部門約600人を対象に実証実験を開始しており、課題を改善し、2016年度内にも企業などへの販売を目指す。

 名札型ウエアラブル端末に搭載したセンサーが各社員がだれと会ったかや、特徴的な動きを測定。4週間ほどで各個人のスマートフォンにAIがアドバイスをするようになる。各社員の個人データやアドバイスはプライバシーに配慮し、本人以外は閲覧できない仕組み。

 日立の矢野和男・人工知能ラボラトリ長は「幸福感と生産性には密接な関係があり、組織の活性化につながる」と話した。