VW、1兆5千億円支払い 過去最大、米当局と和解 排ガス規制逃れ問題
ドイツ北部ハノーバーで開かれた自動車大手フォルクスワーゲンの株主総会に出席した経営陣(共同)
ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は28日、排ガス規制逃れ問題をめぐる補償などに最大約153億ドル(約1兆5700億円)を支払うことで、司法省を含む米当局などと和解することで合意した。
不正対象車両の所有者らによる集団訴訟も和解する見通しで、AP通信によると、自動車をめぐる集団訴訟の和解額として米国で過去最大になる。和解に伴う巨額の支出によりVWの経営が一段と圧迫されるのは必至だ。
違法ソフトウエアを搭載した不正車両の買い取りや、大気汚染対策などが柱。VWは不正車両のうち排気量2千ccのディーゼル車について所有者からの買い取りかリース契約の終了に応じる。
不正車両による大気汚染を償うため環境基金に資金を拠出する。電気自動車(EV)などの環境対応車の関連で投資する。(共同)
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