ルネサス社長、半導体強化へM&A検討 年内にも中計、収益目標
インタビューに応えるルネサスエレクトロニクスの呉文精社長=30日、東京都江東区
ルネサスエレクトロニクスの呉文精社長は30日、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、世界で首位から3位に落ちた車載用半導体事業の競争力強化に向けて、アナログ信号処理半導体や駆動用のパワー半導体を強化する方針で、そのために4、5件のM&A(企業の合併・買収)案件を検討していることを明らかにした。また、年内には中期経営計画で収益目標を示す方針だ。
自動運転など自動車の電子化が進む中で車載用半導体需要は急増。2015年12月にはオランダのNXPセミコンダクターズが米大手を買収するなど国境をまたいだ再編が進み、ルネサスは3位に転落した。
呉社長は「(エンジンや燃料などさまざまな制御に使う)車載用マイコンはシェア約40%とトップで、ここは勝ち続けていく」とした上で、「さらにアナログ半導体とパワー半導体を強化する」と述べ、M&Aなどで海外メーカーに対する競争力を高めていく考えを強調。中国市場への本格進出にも意欲を示した。
同社は9月に事業分野別の成長戦略を公表すると6月28日に発表している。
呉社長は「年内には収益目標など数字が入った中計を公表する」と述べた。
約7割の株式を保有する産業革新機構との関係については、「大株主だが(海外メーカーとの提携による)技術流出がだめだとは言っていない。ルネサスの経営責任は取締役会が負う」とし、海外メーカーとのM&Aも自主的に検討していく考えを示した。
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