引き下げ続く住宅ローン金利、30年固定でも1%割る 「金利ゼロ」もありうる?
大手銀行の7月分の住宅ローンでは、過去最低の金利への引き下げが相次いだ。主力の10年固定型は年0.5~0.7%台が主流になり、30年固定型では1%を割り込む銀行まで出てきた。英国の欧州連合(EU)離脱による世界経済混乱が低金利化の動きに拍車をかけている。一体どこまで下がるのか。
大きく金利を引き下げたのは三井住友信託銀行。10年固定型の最優遇金利を6月より0.10%引き下げて年0.40%に、特に期間が長い30年固定型の最優遇金利は6月の1.0%から0.2%引き下げて0.8%にした。30年固定型の金利まで1%を割り込んだことは、前代未聞の低金利ぶりを象徴している。
3メガバンクも過去最低水準へと引き下げた。主力の10年固定型の最優遇金利をみると、三菱東京UFJ銀はキャンペーンの形で一気に0.3%引き下げて0.55%とした。みずほ銀は0.2%引き下げ0.75%に、三井住友銀は0.1%引き下げ0.75%とした。
三井住友銀は30年固定の金利を1.34%とし、前月から0.25%も引き下げており、各行とも長期の商品も活発に引き下げられている。
住宅ローンなどの金利のバロメーターとなる長期金利の新発10年債(343回債、表面利率0.1%)利回りは6月下旬に過去最低となるマイナス0.240%となった。マイナス金利政策に加えて、英国の欧州連合(EU)離脱不安が国債の売りにつながったからだ。これを受けて、住宅ローン金利は6月分より一段と利率が下がり、過去最低を更新した。
英国EU離脱にともなう世界経済の混乱次第で、日銀の追加緩和も予想されている。マイナス金利政策が強化されれば、さらに住宅ローン金利は下落する可能性は十分ある。当の銀行からは「長期金利はいわば仕入れ値。これが下がれば住宅ローン金利を引き下げることはできます」(大手行の広報担当者)と、まだ底を感じさせない説明が聞かれる。
どこまで下がるのか。「さすがに住宅ローンの金利がゼロ、ましてやマイナスということにはならないでしょうが…」(別の銀行の広報担当者)という説明ではあるが、ありえなさそうな期待も出てくる。
関連記事