屋形船からの花火は格別
ぐるなびのチョットぐな話7月に入り、夏の風物詩の一つ花火大会の季節がやってきた。花火会場からの花火も良いが、少しぜいたくに屋形船から眺める花火も格別だ。
江戸時代から続く粋な遊び屋形船にも、最近は変化が見られる。ぐるなびに掲載されている屋形船は、ここ1年ほどで2倍以上に増加。ユーザーの検索もエリア名とのかけ合わせの他、「貸切り」「乗合い」「天ぷら」「もんじゃ」などキーワードも細分化してきている。
東京湾や隅田川を周遊する北品川の「屋形船 平井」(東京都品川区)では、水面に映る川岸の美しい灯を眺めながら、季節の香りを盛りつけた料理を味わえる。「花火大会の日の受け付けは、その年の1月から開始しています。金額も通常の3倍ほどになりますが、それでもすぐに予約がうまってしまいます」。そう話すのは同店の代表取締役、平井実さん。屋形船の繁忙期は、花火大会とお花見。「この時期は日本人の予約でいっぱいですが、普段は外国人のお客さまも増え、今では全体の1割ほどを占めています」と教えてくれた。同店では保有する3隻中1隻をイスの座席、もう1隻を掘りごたつにし、正座に慣れない外国人にも楽しめるようにしている。
平井さんが企画部長を務める屋形船東京都協同組合でも、外国人客にも屋形船の楽しさを知ってもらいたいと、さまざまな企画を打ち出している。3月からは、手裏剣や吹き矢を体験できる「忍者屋形船」をスタート。さらに今夏からはマグロの解体ショーが楽しめるプランもスタートした。「日本の伝統文化である屋形船を守り活性化させるため、新しいことにチャレンジしていかなくてはいけないと感じています。外国人観光客の受け入れもその一環として力を入れていきたい」と、意欲を語った。外国人の受け入れと同時に、力を入れるのが、インターネットでの情報発信だ。「一般の飲食店のように、出かけた先でふらっと立ち寄るということがないため、インターネットでの情報掲載が集客に役立ちます」と話す。
観光庁の発表によると、訪日外国人数は6月5日時点で1000万人を突破。過去最速のスピードで増加している。また、インターネットの活用によってより多くの世代へのリーチも目指している。この夏、進化する伝統文化、屋形船を楽しんでみてはいかがだろうか。
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■ぐるなび
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