富士通、米オラクルと提携 国内のクラウド事業強化

 
記者会見後に握手する山本正已富士通会長(左から3人目)と杉原博茂日本オラクル社長(同4人目)=6日、東京都港区

 富士通と米オラクルは6日、クラウド分野で戦略的事業提携で合意したと発表した。富士通のクラウドサービス「K5」の利用環境でオラクルのデータベース管理システムや各種業務ソフトウエアがワンストップで利用可能になる。また、国内データセンターからオラクル製ソフトウエアを提供することで日本企業向けクラウド事業を強化して収益の柱に育てたい考えだ。

 富士通の山本正已会長は同日の記者会見で、「オラクルとは30年以上協業してきたが、今回の提携は両社で新たなエコシステム(協業による収益向上)を目指すものだ」と語った。

 また、米本社からテレビ会議で出演したオラクルのラリー・エリソン会長は「日本の企業はパッケージのソフトウエアをあまり使っていないが、今後は使われるだろう。富士通のデータセンター経由で当社のソフトウエアが利用されるようになる」と話し、富士通との提携による販売力強化に期待を寄せた。

 企業が自社で大型コンピューターやソフトウエア、データベースを保有せずに、クラウドサービスを利用するニーズが高まっている。しかし、海外での保管には安全面から踏み切れない企業も少なくない。

 富士通はオラクル製品との連携などで、国内クラウド市場で競争力向上を目指す。サービスの提供は2017年1月以降。「17年度からの3年間で売上高500億円が目標」(阪井洋之常務)としている。