韓国日産ディーゼル車処分、一時執行停止 ソウル行政裁
ソウル行政裁判所は6日までに、日産自動車のディーゼルエンジンを搭載したスポーツ用多目的車(SUV)「キャシュカイ」が排ガス規制を不正に逃れていたとして、韓国環境省が韓国日産に科した販売停止やリコール(回収・無償修理)の処分の一時停止を決めた。
韓国日産が先月、処分取り消しを求める行政訴訟を起こしていたことに対するもので、行政裁は「販売停止などの処分により韓国日産が受ける回復困難な損害を避ける緊急の必要性」を認めた。
一方、環境省が韓国日産に課した課徴金3億4000万ウォン(約2900万円)の返還は認めなかった。
処分の一時停止期限は、今後予定される本訴訟の1審判決の日から14日後までで、キャシュカイは販売可能となった。決定に対し環境省は6日、ソウル高裁に抗告する方針を示した。(ソウル 名村隆寛)
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