NEC、インドで総合ICT販売 バス高速輸送システム、運行可視化

 

 NECは、インドで導入が進むバス高速輸送システム(BRT)向けに情報通信技術(ICT)システムの販売に乗り出す。インド西部のプネ市で一部稼働を始めたバスの位置情報システムの実績をもとに、カード支払いシステムまで含めた総合ICTシステムの主要都市への売り込みを開始した。

 インドでは、自動車の急増による市街地の渋滞緩和や鉄道の代替公共交通機関として、バス専用レーンを走行するBRTの導入が増えている。BRT運営会社は約70カ所に上っているが、ICT化は遅れているのが実情だ。

 NECは、スマートシティー構想を推進するプネ市のBRTに、バスの運行状況を可視化して停留所に到着する時間が分かる位置情報システムを導入。9月までに市内の全5ルートで稼働する予定だ。管制センターで全体の運行状況を監視して必要に応じて運転手に指示を出したり、スマートフォンに利用者向け運行情報を提供したりしている。プネ市は、プリペイドカードによる支払いシステムの導入も検討している。

 NECはプネ市の稼働実績をもとに、ICT化による利用者の利便性向上を目指すBRT運営会社向けに提案活動を本格化。すでに数都市の入札に参加している。競合企業に比べて機能や運用ノウハウなどで評価が高く、「採用が期待できる」(NECの中華圏・APAC本部)見通しという。

 インドでは100件のスマートシティー構想があるといわれ、鉄道に比べて低コストで導入できるBRTのニーズが高い。NECはデリー-ムンバイ間の高速貨物鉄道プロジェクトに伴う物流可視化サービスの合弁事業にも参画。1日から一部サービスがスタートしており、今年度中には区間50カ所でフル稼働する。NECはインドで進む公共交通機関や物流システムのICT化に対応。インドでのICT化推進事業をアジア地域の新たな柱に育てたい考えだ。