アメリカンファミリー 給与サポート保険発売、第3の柱に

インタビュー

 □アメリカンファミリー生命保険専務執行役員・有吉浩二さん(62)

 --新たな保険を手掛ける

 「19日から『給与サポート保険』を発売する。なぜ、この保険を商品化したかといえば、病気やけがで働けなくなるリスクに、多くの人が直面しているからだ。例えば国の基準で長期間働けないと認定されている障害年金1級、2級受給者は、約181万人に上り、がんの総患者数よりも多い。働けなくなることは、誰にでも起こりうる身近な問題だといえる」

 --働けなくなったときに不安なのは、やはり生活費ということか

 「働けなくなれば当然、収入が減少することになるが、当社が実施した調査でも9割近くがこの収入減が不安だと回答している。そこで働けなくなった場合に、毎月の給料のように給付金を支払い、安心してもらおうというものだ」

 --働けない状態の認定など手続きが難しいのでは

 「商品化にあたっては、分かりやすさとシンプルさに徹底してこだわった。例えば給付金の支払い対象となる就労困難状態とは、『入院または在宅療養に該当した状態』と明確にしているし、この状態が60日間継続したら、支払いを開始し、仕事への復帰の有無にかかわらず最低6カ月間は支払いが継続される。もちろん就労困難な状態が続けば、ずっと支払われる。また、公的保障を踏まえ、保障額を1万円単位で設定可能にし、将来への無駄のない準備ができるようにした」

 --社内的にはどういう位置づけなのか

 「今回の給与サポート保険は、がん保険、医療保険に続く3本目の柱と位置づけている。成長性が高い分野を他社に先駆けて切り開き、皆さんの役に立ちたいと考えている。まずはこの商品を知ってもらうなど、地道に取り組みを進めていくつもりだ」

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【プロフィル】有吉浩二

 ありよし・こうじ 立命館大学法学部卒。1979年アリコジャパン入社、2003年アクサ生命保険入社、08年アメリカンファミリー生命保険(アフラック)入社、常務執行役員、上席常務執行役員を経て12年から専務執行役員。現在、営業・マーケティング統括。福岡県出身。