マック、ポケモンで業績回復狙う「立ち寄るきっかけに」 席の占拠など懸念も
任天堂などが開発したスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」の国内配信で提携した日本マクドナルドは、国内全2900店で連携したサービスを提供することによって店舗の集客増につなげる狙いだ。
マクドナルドは、2014年7月の使用期限切れ鶏肉問題と15年1月の異物混入問題の発覚が響き、既存店来客数は15年12月まで32カ月連続で前年割れと低迷。今年になってから6カ月連続でプラスに転じたものの、「回復は道半ば」(外食アナリスト)だ。今回の提携がマクドナルドの集客増と業績回復につながれば、他の外食チェーンや流通各社などにも提携の動きが広がりそうだ。
「配信を待っていた。思った通り面白いので、マクドナルドに来る機会も増えそう」。22日午後、東京都大田区の「マクドナルド1号線池上店」の店内で、友人と2人でポケモンGOをプレーしていた同区の中学2年の男子生徒(14)はこう話した。
マクドナルドの店舗で提供されるサービスは他のプレーヤーと利用者同士が対戦できる「ジム」が約400店、ゲームを進める上で必要なアイテムを手に入れる「ポケストップ」が約2500店。同じ店舗で「ジム」と「ポケストップ」の両機能を楽しめないため、利用者はそれぞれの店舗が「ジム」なのか「ポケストップ」なのかを確認する必要がある。
マクドナルドも「店舗に立ち寄るきっかけにしてもらえれば」(広報)と期待を込める。
ただ、ゲームのユーザーがあまり買い物をせずに長時間店内の席を占拠したり、ゲームの利用者同士で騒いだりして、ゲームをしていない他の利用者の迷惑にならないかという懸念もある。マクドナルドは「他のお客さまの迷惑にならないよう常識的な範囲で店員が声がけする」としているが、来店客が急増するなどした場合、対応を迫られる可能性もある。
「初日だったのでまだこれから」とマクドナルドは状況を注視する考えだが、業績回復のためには、これまでの利用者を確保しつつ、新たな層を取り込む店舗運営上の工夫も求められそうだ。
関連記事