ポケモンGO、日本経済の追い風に 外出先での飲食費など個人消費押し上げ期待

 
ポケモンGOの配信が始まり、値上がりした任天堂の株価を示すボード=22日午後、東京・八重洲

 「ポケモンGO(ゴー)」の国内配信開始は足踏みを続ける日本経済にとって追い風になりそうだ。ゲーム内課金だけでなく、外でポケモンを捕まえるための交通費、外出先での飲食費、関連グッズの出費などで個人消費が押し上げられる可能性が高いからだ。国内配信開始が伝えられた22日午前の東京株式市場では、任天堂など関連銘柄が瞬く間に急騰し、成長期待の高さを物語った。

 22日の東京株式市場では任天堂の前日終値からの上昇率が一時、6%を超え、節目の3万円に迫る場面があった。

 関連銘柄も活況で、ゲームと連携したサービスを実施する日本マクドナルドホールディングスは一時9%超上昇。子会社が関連施設を運営するサノヤスホールディングスと、子会社がポケモンのアニメを制作しているイマジカ・ロボット ホールディングスは終値が1割以上も値上がりした。

 関連銘柄に買いが殺到したのは、ポケモンGOが国内でも大ヒットするとの期待が強いためだ。

 米国では配信開始から数日で1000万ダウンロードを突破。日本でも利用者が爆発的に増えれば、直接、間接のサービスやグッズの販売拡大につながるのは確実で、第一生命経済研究所の永浜利広主席エコノミストは、その経済波及効果は「計り知れない」と話す。

 任天堂にとっては利用者が増えるほどゲーム内で道具を手に入れるための課金が膨らむ。さらに、近く発売を予定する、スマホを見なくても近くにポケモンがいると振動などで教えてくれる連動玩具「ポケモンGOプラス」も確実に販売を伸ばすとみられている。

 周辺ビジネスも盛り上がりそうだ。攻略本のほか、漫画やアニメ作品、人形などの関連グッズのほか、異業種とのコラボ商品、スマホの充電切れに備えた用品の提供、関連イベントの開催など、数え上げればきりがない。

 こうした関連需要が低迷する消費を押し上げるとの期待は、市場関係者の間で強い。ただ、その半面、ゲームやスマホに出費がかさみ、他の消費を切り詰めてしまえば、効果は限定的とする見方もある。