出光興産お家騒動 一問一答 経営側の関大輔・出光興産副社長「合併実現したい」

 
関大輔・出光興産副社長

 出光興産の関大輔副社長とのやり取りは次の通り。

 --創業家をどう説得していく

 「公正取引委員会の審査を終え、昭和シェル石油株の取得が済めば具体的な姿を全て示せる。創業家の心配は解決する。(協議は)行き止まりのように感じるかもしれないが、株式上場のときも創業家を説得するのはそう簡単ではなかった。協議を続ければ伝わると思う」

 --昭シェルの反応は

 「11日の協議後、月岡隆社長が昭シェルの亀岡剛社長を訪ね事情説明をした。両社長とも合併について今まで通り進めていくことで一致している。月岡社長も『大丈夫だ』と話している。予定通り(9月の)昭シェル株の取得は行う」

 --増資や昭シェル子会社化は検討しているのか

 「増資は考えていない。合併新会社ができても創業家が筆頭株主として残る。ただ創業家と信頼関係がないことは問題だ。昭シェル子会社化も全く考えていない」

 --社内は動揺している

 「驚いているのは確かだ。両社社員の交流で相互理解が深まっている。何としても合併を実現したい」