国内3社、高速エレベーター競争過熱 三菱電機、韓国複合施設向け受注
三菱電機が納品する韓国最高速のエレベーターが稼働する釜山の複合施設「LCT」の完成イメージ図
三菱電機は25日、韓国の釜山広域市海雲台区に建設される複合施設「LCTランドマーク棟」向けに韓国で最高速となる分速600メートルのエレベーター2台を受注したと発表した。LCTはホテルが入居するランドマーク棟(高さ411.6メートル、地上101階建て)と住宅棟2棟などで構成される複合施設で2019年に開業する予定。三菱電機は計78台のエレベーターを受注しており、今年12月から順次出荷する。
今回受注した韓国最高速となるエレベーターは1階から100階まで383.5メートルを直通運転し、約52秒で到着する。最新の駆動・制御技術を導入し、乗り心地や静かさ、安全性を実現した。韓国最高速のエレベーターは稲沢製作所(愛知県稲沢市)から納品する。
ここ最近では、海外の超高層ビル向けの高速エレベーターの受注を狙って、国内メーカーによる速度競争が加速している。
三菱電機は5月に中国・上海市の超高層ビル「上海中心大廈」向けに分速1230メートルのエレベーター技術を開発した。日立製作所も5月に中国・広州市の超高層ビル「広州周大福金融中心」向けに受注したエレベーターが分速1200メートルを記録している。
これまで開業したビルの中では、東芝が台湾に納入した分速1010メートルのエレベーターが世界最速となっている。国内3社が高速エレベーター競争を牽引(けんいん)しており、この分野は日本勢が世界をリードしている。