東電4~6月期、経常利益36%減 国に廃炉費用支援を要請へ
東京電力ホールディングスが28日発表した2016年4~6月期連結決算は、経常利益が前年同期比36.1%減の1367億円と、4~6月期として4年ぶりの減益となった。火力発電の燃料となる液化天然ガス(LNG)などの価格下落で燃料費は大幅に減少したが、燃料調達費を料金に反映させる制度に基づく値下げが響いた。
4月に持ち株会社制に移行してから初めての決算。最終利益は福島第1原発事故による賠償や除染などの原子力損害賠償費1199億円を特別損失として計上したことなどから、99.4%減の11億円と大幅減となった。売上高は18.5%減の1兆2649億円。4月からの電力小売り全面自由化による一般家庭の離脱などで電力販売量が減少したことなどが影響した。17年3月期の業績予想は、柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働が見通せないため、引き続き公表を見送った。
また、福島第1原発の廃炉をめぐって国に支援を求めることを柱とした経営方針も発表。国が認定した経営計画で見込んでいる廃炉費用は2兆円超だが、廃炉作業は難航しており、これを大きく超える見通し。
数土文夫会長は会見で「経営に多大なインパクトがある」と述べた。この上で、賠償や除染の費用に関しても、当初の想定を上回る部分について、政府に対応を求めていく。