リオ五輪観戦ツアー好調 旅行会社「まずは安全第一」

 

 開幕目前となったリオデジャネイロ五輪に、日本から観戦に行くツアーは、多くの申し込みが集まった。移動に丸1日以上かかる上、治安やジカ熱などマイナス面がクローズアップされる中でも関心は高い。4年後の東京五輪に向けた視察目的の人も目立ち、旅行社は「まずは安全第一」と準備に余念がない。

 JTB(東京)は昨年8月、開会式や、日本の金メダルが期待される体操男子団体決勝のチケットを含むツアーを発売。150万円を超える高額だったが、数日で完売した。閉会式まで滞在するツアーも、従来よりも人気があるという。

 視察が目的の参加者もいるといい、広報担当者は「さまざまな業種の企業が、現地を訪れるようだ」と話す。

 前回のロンドン五輪での同社ツアー参加者は約7200人。今回の目標は、五輪とパラリンピック合わせて5000人で、ガイドや現地係員ら100人超を滞在させ、相談には24時間対応する。6月末で募集を締め切ったが、7月に代表が決まった種目もあり、問い合わせはその後も続いている。

 東武トップツアーズ(東京)は約1000人の申し込みを受け付けた。「遠くて時間がかかるので、日本から近かった8年前の北京五輪に比べれば少ない」と広報担当者。

 JTBなどとともに東京五輪の公式パートナーに決まっている同社。視察目的の申し込みが多いことに「安全な旅のお手伝いが第一だが、4年後に向けても準備を整えたい」と意気込む。

 約20年前からバリアフリーツアーを扱うクラブツーリズム(東京)は、車いすの人やつえを使う人を対象にした250万円のツアーを発売。募集を6人に限定し、看護師資格のあるスタッフの同行を売りにしたが、催行人数に至らなかった。

 担当者は「価格が高かったことなどが理由なのではないか」と話している。