「野菜の味に説得力」かわさきそだち
ぐるなびのチョットぐな話川崎市は臨海部の先端産業・工業の拠点という顔を持つ一方で、自然豊かな北西部を中心に野菜や果物の生産が盛んで、市内で生産する農産物を「かわさきそだち」という統一ブランドで展開している。しかし、川崎市が2014年度に市民を対象にした調査では、このかわさきそだちの認知度は28.1%だった。そこで、川崎市は今年2月に策定した「農業振興計画」で、認知度を20年度までに40%にアップさせると目標を掲げている。
ぐるなびは、8月7日までの期間で「ジャパン・レストラン・ウィーク」の川崎市内限定版として「かわさきレストラン・ウィーク」を開催。期間中は上質なレストランの特別メニューが、ランチ1500円または3000円、ディナー3000円または5000円(いずれも税・サービス料別)の定額料金で提供される。2回目となる今回は、25店が参加。一部参加店では、かわさきそだちを使用した特別メニューを提供している。
開催に先立ち7月17日、川崎市長・福田紀彦さんと明治大学農学部の学生、かわさきそだちを生産する井上広基さんらを招いて試食会が行われた。会場はミシュランガイドにも掲載されている新百合ヶ丘の和食店「一汁五菜」。日頃から地元の食材にこだわっている同店では、試食会のこの日も「京まんじゅう茄子の煮おろしかけ」などかわさきそだちをふんだんに使用したメニューが振る舞われた。テーブルを囲んで試食した参加者からは、野菜本来の味を引き出したおいしさが好評だった。
試食会のなかでは、かわさきそだちの認知向上に向けた意見交換がなされた。3年生の大塚桃花さんは「川崎市には農業のイメージがない。その意外性を利用して街頭などで『川崎で農業やってるの知ってる?』と疑問形でPRしていくと目に留まるのでは」と、ギャップを利用した方法を発表。ユニークなアイデアに市長も驚いていた。3年生の小池紫乃さんは「ほかの農産物との違いはおいしさ。普段の買い物では安さで野菜を選んでしまうので、食べてもらいおいしさを伝えるのが一番」と提案。これには市長も「食べると圧倒的な説得力がある」と大いに賛同していた。
かわさきそだちは直売所のほか、市内の市場と飲食店で扱われている。井上広基さんは、以前は直売所での販売のみだったが、現在は15の飲食店と取引している。このメリットについて「飲食店の人と意見交換しながら生産できる上、私の農作物を飲食店がPRしてくれる」と話す。直売所へ足を運ぶ人を増やしたいと願う井上さんにとって、飲食店で食べてもらうことが認知度アップにつながる。もちろん、実際においしさも感じられる絶好の機会となる。
かわさきレストラン・ウィークは、川崎のレストランとかわさきそだちの両方の良さが発見できるイベント。その新鮮さとおいしさを味わってみてはいかがだろうか。
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■かわさきレストラン・ウィーク
jrw.jp/kawasaki
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