ソストレーネ、日本で旗艦店10月オープン 北欧系雑貨店の競争激化

 
欧州にある低価格雑貨店「ソストレーネグレーネ」の店舗

 デンマーク発の低価格雑貨店「ソストレーネ グレーネ」は3日までに、東京・表参道に旗艦店を10月28日にオープンし、日本に本格進出すると発表した。北欧系などの低価格雑貨店の出店がおしゃれな街で知られる表参道を中心に相次いでおり、日本発祥の店舗も交えた競争が激化しそうだ。

 1973年にグレーネ姉妹が創業したソストレーネは、これまでに欧州10カ国で展開し、北欧系のナチュラルなデザインに女性らしいフェミニンな要素を取り入れた日用品を低価格で販売している。

 表参道の旗艦店は2フロア、延べ床面積約330平方メートルの広さがあり、キッチン用品や文房具など約1500点を取り扱う。

 近年、北欧系の雑貨やインテリアブランドの人気が高まっている。スウェーデン発の家具大手「イケア」や、デンマーク発で遊び心がある雑貨を販売する「フライング タイガー コペンハーゲン」が国内の各地で展開している。特に表参道や原宿は、低価格を意味する「プチプラ(プチプライス)」雑貨店が多く、大阪発の「ASOKO(アソコ)」や100円ショップの「ダイソー」などがひしめく激戦区だ。

 日本の市場についてソストレーネ・グレーネホールディングスのミゲル・グレーネ最高経営責任者(CEO)は「潜在的に大きな市場だ。日本の各地で展開していきたい」と話した。来年春までに都内でさらに3店舗の開業を予定している。

 ソストレーネは2013年にフランチャイズで千葉県内に出店したが、16年春に閉店。今回は100円ショップを運営するワッツと合弁会社を設立して店舗を運営する。