クールグッズは手放せない 冷感スプレー、ミスト噴霧の小型扇風機

 
渋谷ロフトの暑さ対策の商品売り場で注目商品を薦める店員=東京・渋谷

 全国的に最高気温が30度以上の真夏日や35度以上の猛暑日が続く季節。熱中症にかかる人も増えており、冷感スプレーや小型扇風機など暑さ対策商品が人気だ。室内の温度や、外で働く作業員の脈拍などを遠隔で管理できる機器も次々と登場し、熱中症予防に役立つことが期待されている。

 ◆外国客の購入も

 東京・渋谷の雑貨専門店「渋谷ロフト」では4月から、2階を中心に複数の売り場で暑さを和らげるための商品を展開している。衣服にかけるだけで涼しくなる冷感スプレー(798円)や、手で持って霧状の水を出すこともできる小型扇風機(971円)など約970の商品をそろえている。

 7月21日午後、売り場を訪れた埼玉県上尾市の20代の女性会社員は「通勤時間のうち15分ほど日よけのない路上を歩く。熱中症対策の商品が気になる」と話す。

 ロフトによると、暑さ対策のクールグッズは前年同期と比べ約2倍の売り上げと好調に推移している。ことしはオフィスで使え本棚にも収納できる小型扇風機(3218円)や、長時間椅子(いす)に座ってもお尻が蒸れないよう送風するファンが付いたシート(3758円)が売れ筋だ。寝苦しい夜も快適に眠れるよう、熱を吸収する塩の特性を生かした「塩まくら」(2160円)や、おしゃれな色合いの氷枕(3024円)も人気という。

 広報担当者は「アジアを中心に海外からの観光客が購入するケースも目立つ」と話す。

 ◆遠隔で見守り

 パナソニックが2015年10月に発売した「スマ@ホーム システム」は、屋内、屋外カメラと、窓の開閉や人、温度を感知するセンサーを組み合わせた見守りのための製品。

 ホームユニットと各機器を電波でつなぎ、カメラが撮影した映像をスマートフォンに送信する仕組み。離れた場所から部屋にいる家族やペットの様子を見て、会話もできる。温度センサーが内蔵されており、一定温度を超えるとアラームでスマホに通知する機能もある。店頭想定価格は、屋内カメラ1台とのセットが2万6000円。

 発売からことし3月までの売上高は5億円、18年度には国内で50億円の売り上げを目指す。担当者は「温度センサーによって、室内の温度が上がり過ぎて高齢者やペットが熱中症になることを防ぐ役割も果たせる」と話す。

 富士通は、場所を選ばずに情報を利用できる「ユビキタスウェア」製品を16年1月に発売。腕時計型の「ユビキタスウェア バイタルセンシングバンド」を、データを管理する機器と合わせて主に法人向けに販売している。

 農作業や建設現場、電力の点検といった外で作業する人の熱中症予防に使える端末だ。価格は、管理するデータなどサービス内容によって異なるが、バンドが10個程度の「パイロットパック」で80万~100万円ほど。

 脈拍や温湿度のセンサーを搭載。姿勢や活動量、脈拍数などを遠隔で測定・管理する。熱ストレスによる体調不良の危険度を把握し、迅速に対応できる。