美浜3号機、事実上「合格」 老朽原発2例目 運転延長流れ本格化

 
関西電力美浜原発の(奥から)1号機、2号機、3号機=福井県美浜町

 原子力規制委員会は3日、定例会合を開き、運転開始から40年の法定寿命が近づいている老朽原発の関西電力美浜3号機(福井県)について、新規制基準を満たしているとする「審査書案」を了承した。事実上の審査合格で、老朽原発では関電高浜1、2号機(同県)に続き2例目。

 規制委は4日から30日間、意見を公募した後、審査書を確定させ、正式合格とする。11月末の期限までにさらに、運転延長に特化した審査への合格などが必要だが、今回で大きなヤマを越えた形。老朽原発を継続活用する流れが本格化してきた。

 美浜3号機は、全ての審査手続きを通過後も、審査で実施が決まった追加の安全対策工事が必要で、再稼働は2020年春以降になる見通し。追加工事は、電気ケーブルの難燃化対策や、重大事故時の対応拠点となる緊急時対策所の設置が中心で、関電は約1650億円を投じる。全長1000キロに及ぶ電気ケーブルの難燃化は、ケーブルの交換や防火シートで覆うことで対応する。

 美浜3号機は1976年12月1日に営業運転を開始し、今年12月1日で満40年に達する。2004年には作業員5人が死亡する冷却用配管の破断事故を起こした。関電は運転延長を目指し昨年3月、規制委に新基準への適合性審査を申請するとともに、40年を超え、出力の小さい1、2号機を同4月に廃止した。

 東京電力福島第1原発事故後に改正された原子炉等規制法は、原発の運転期間を原則40年に制限する一方、規制委が認めれば最長20年延長できるとした。高浜1、2号機は6月、延長審査に合格した。