「初乗り410円」実証実験スタート タクシー需要喚起へ都内4カ所で
タクシーの初乗り運賃を410円にする実証実験が始まり、東京・新橋駅東口から利用する人=5日午前
国土交通省は5日、東京都内でタクシー初乗り運賃を410円にする実証実験を始めた。現行より、走行距離は短いものの320円安い。国交省担当者によると「全国的に見ても低い水準」となり、引き下げによる利用促進効果を検証する。
実験は9月15日までで、新橋駅東口で全日行うほか、浅草駅前など3カ所でも順番に約10日間ずつ実施。短距離で利用しやすい「ちょい乗り」タクシーがお目見えする。
新橋駅東口では、朝から気温が高い中、お年寄りやビジネスマン、スーツケースを持った親子連れらがハンカチで汗を拭いながら次々と乗り込んだ。会社員の女性(39)は「急いでいる時や電車の乗り継ぎが悪い時に短距離で利用することが多い。初乗りが安いと使いやすくなる」。70代の夫婦は「どれぐらいお得になるかなと思い、試しに乗ってみる」と話した。
東京地区(東京23区と武蔵野市、三鷹市)の現行の初乗り運賃は2キロまで730円だが、今回の実証実験では1059メートルまで410円に設定する。2キロまでは現行よりお得だが、乗車距離が長くなれば現行より運賃が高くなる場合がある。
国交省はタクシー事業者からの申請を受け、東京地区の初乗り運賃について、年内にも400円台に引き下げる方向で審査している。今回の実証実験は、お年寄りや外国人旅行客らによる短距離利用の需要を調べるとともに、引き下げをPRする狙いもある。
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