セブン-イレブン 世界各国にあった「日本モデル」を
トップは語る□セブン-イレブン・ジャパン社長 古屋一樹さん(66)
--合計5万5000店を超えてきた国内コンビニエンスストア市場の飽和は
「飽和とは全く考えていない。1人や2人の世帯が増え、高齢者も働く女性も増えているなかで、われわれはまだ近くて便利なお店を作り続けられる。新規出店の基準は厳しくし、マーケットリサーチは徹底している」
--業界再編も進み、国内店舗数で背後に迫る規模のチェーンも誕生する
「店舗数はもちろん大事だが、やはり質が大事。小売りビジネスはお客さまが来店し、買い物をされて成立する商売。加盟店が増えてよかったではない。立地と商品、サービスの3つがそろっていないと支持されない」
--国内の消費環境や景況感はどうみるか
「財布のひもは固い。本当にほしい物しか買わない状況だ。ただ、新商品でラインアップを変えると、こんなに反応があるんだというのがある。最近リニューアルした菓子パンやサンドイッチは大きく販売が伸びている」
--国内人口が減少する中、海外の出店戦略は
「これまでは少し慎重だった。海外事業の拡大は今までよりも一気にやっていく。まず大事なのは米国。中国も今以上に出店地域を拡大する。ライセンスを付与するだけではなく、スタッフも送り込み、各国にあった『日本のセブン-イレブン』のモデルを作り上げる」
--セブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長との役割分担は
「まず、井阪社長がグループ全体を見て、私がコンビニ事業をみる。百貨店や総合スーパーも成長しないといけないが、グループを引っ張るのはコンビニ事業という認識も共有している。井阪社長はセブン-イレブン時代から商品開発に非常にたけている方だ。セブン-イレブンの主要な会議には出てほしいとお願いしている」
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【プロフィル】古屋一樹
ふるや・かずき 明治学院大卒。1982年セブン-イレブン・ジャパン入社。同社取締役、副社長などを経て、2016年5月から現職。神奈川県出身。
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