サロン・ド・ジュン、新業態の高級理容室 業界活性・ブランド化で人材確保

 
落ち着いた内装とリラックスした空間の「東京銀座BZ銀座本店」=東京都中央区

 群馬県を中心に栃木、茨城、埼玉の各県で、約170店舗の理容・美容チェーンを展開するサロン・ド・ジュン(群馬県高崎市)は、新しい業態の高級理容室「東京銀座BZ(ビーゼット)」の出店を本格化させる。ビジネスマンを中心とした男性客を呼び込むとともに、理容業界の活性化とブランディングによって理容師の人材確保を目指す。首都圏の大都市を中心に3年以内に4、5店を出店する。

 同社の理容店としては初の東京進出となる「東京銀座BZ銀座本店」を4月にオープン。ブランディングのため日本を代表する繁華街である銀座に出店した。ビル地下1階の50平方メートルのスペースに、いす3台、スタッフ3人で運営している。

 木目調の落ち着いた内装で、アロマオイルがたかれ、静かなジャズが流れてリラックスした空間を作り上げている。ターゲットの客層は、周辺の30代後半から50代のビジネスマンが中心だ。

 カット、シャンプー、顔そりといった通常メニューのほかに、育毛ヘッドスパ、顔面クリーニング、加齢臭を抑える耳洗い-など身だしなみのためのコースを充実させている。

 身だしなみコース単体での利用も可能。富沢秀行取締役は「コース単品だけ利用できる理容室は珍しい。気軽に活用してもらいたい」と話している。

 平均客単価は5000円で、「高級なサービス内容のわりに値段は抑えて、日常的に通える理容室を目指す」(富沢取締役)という。

 4月の開店以来、口コミでじわじわと客数を増やしリピーターも獲得している。1年後の目標は、1日当たり客数で15~20人としている。

 従業員のモチベーションアップと、人材確保にも一役買っている。「流行の発信地である銀座の店舗を手伝いたいという希望者が多く関心が高い。また以前より求人に対する応募者が増えた」(同)と効果が表れている。

 理容業界は理容師数、理容室数ともにここ10年で減少している。「新業態は英国の古き良きバーバーをイメージしている。客を呼び込むとともに、若者に理容師を目指してもらいたい」(同)と理容業界そのものの活性化に挑んでいる。