成田「優先レーン」利用低調 1日平均10人程度で運用見直し
入国審査の時間を短縮するためのファーストレーン=成田空港
成田空港で外国からのVIPや国際会議参加者らに対する入国審査の手続き時間を短縮するための「ファーストレーン」(優先レーン)が、実際にはほとんど利用されていないことが、国土交通省や空港会社への取材で分かった。ビジネス客の取り込みや会議の誘致を狙った対応だが、7月末までの利用客は1日平均で計10人程度にとどまっている。
成田国際空港会社は運用から約4カ月が経過した7月末から、事前配布する専用クーポンの枚数を当初の4倍に増やすなど利用促進に向け動き始めたが、入管関係者からは「1日に1人しか通らないことも多く、レーンの減少も検討すべきだ」との指摘も出ている。
優先レーンは「観光立国実現に向けたアクション・プログラム」に基づき、3月末に国内で初めて成田と関空に設置。利用者は事前に航空会社や国際会議の運営者から配布されたクーポンを審査場の係員に提示すると、優先的に入国審査を受けることができる。
成田では第1、第2の旅客ターミナルに4つずつの計8レーンを設置。しかし、4レーンのみの関空で1日平均約50人が利用しているのに対し、成田では10人程度と低調という。当初1便当たりの対象人数を5人としたが、7月27日以降は1便当たり20人へと拡大した。関空は配布枚数を制限していない。
優先レーンは英国のヒースロー空港やシンガポールのチャンギ空港にもあり、国交省は中部や羽田など国内主要空港での設置を検討している。
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