高浜4号機、燃料取り出し開始 司法判断で当面再稼働見込めず

 
関西電力高浜原発4号機=2月、福井県高浜町

 関西電力は17日、高浜原発4号機(福井県)に装荷されている核燃料を取り出す作業を始めた。19日に終了する予定。高浜3、4号機の運転を差し止めた大津地裁の仮処分決定に対する執行停止の申し立てが6月に却下され、長期停止の可能性があることから異例の取り出しを決めた。

 関電は大津地裁の仮処分決定を不服として大阪高裁に抗告しており、高裁の審理で仮処分決定が覆れば、2基を再稼働できる。抗告審は秋以降に始まるとみられる。

 4号機には、プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料4体を含む157体が装荷されていて、取り出した核燃料は使用済み燃料プールに移す。3号機は9月5~7日に核燃料を取り出す。管理を容易化するため、既に保管されている別の燃料とまとめる。

 3、4号機は今年1~2月に相次いで再稼働した。しかし大津地裁が3月に運転を差し止める仮処分を決定。関電は仮処分決定の執行停止に加え、異議も申し立てたが、却下されたため7月に大阪高裁に抗告した。関電は運転停止による代替発電で1日当たり約3億円の損失が出るとして、早期に仮処分の効力を止めるよう求めている。

 現在稼働中の原発は、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)、四国電力伊方原発3号機(愛媛県)の3基。いずれも運転差し止めを求める仮処分を申し立てられたり、訴訟が起こされたりしている。