地銀が海外カード対応強化 東京五輪に向けATM設置、提携も
2020年東京五輪・パラリンピックに向けた訪日外国人客の増加をにらみ、地方銀行が海外で発行されたクレジットカードに対応した現金自動預払機(ATM)の設置を加速させている。多額の費用と時間がかかるため自らはシステムを開発せず、管理のノウハウも持つ他の銀行やATM運営会社などと連携する戦略が目立っている。
海外カード対応のATMでは、ビザやマスターカードといった主要なクレジットカードを使い、日本円を引き出すことができる。観光庁によると、訪日客が旅行中に困ったことの調査では、ATMの利用が上位に挙げられており、政府は金融機関に設置を促している。
今年6月、東邦銀行(福島市)は福島空港、広島銀行(広島市)は観光名所の宮島周辺にそれぞれ、セブン銀行と共同でATMを設置した。
セブン銀は07年から海外カード対応ATMを運営している「老舗」で、不正引き出しといったトラブルにも責任を持って対応するため、地銀はリスクを抑えられる。
広島銀の担当者は「外国人観光客の利便性の向上と、県内消費の拡大を目指す」と強調。セブン銀と組んだ理由は「早急にサービスを提供することを重視した」と説明した。
北洋銀行(札幌市)や福岡銀行(福岡市)など5行は今春、ATM運営会社イーネットが提供する計約40台のATMサービスを導入した。七十七銀行(仙台市)や西日本シティ銀行(福岡市)などは今秋、NTTデータが提供するATMサービスを始める予定だ。
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【用語解説】海外カード対応ATM
外国で発行されたクレジットカードを使い、日本円を引き出せる現金自動預払機(ATM)。従来のATMの多くは海外カードに対応しておらず、訪日客にとって不便とされていた。観光立国を目指す政府は、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の大手3行に設置を要請。地方銀行にも整備を促している。
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