スポーツ配信で顧客争奪戦 ダ・ゾーン、ソフトバンクが低価格サービス

 
ダ・ゾーンのジェームズ・ラシュトン最高経営責任者(CEO)とダ・ゾーン日本の中村俊社長(右)=23日、東京都港区

 来年からサッカーJリーグを中継する英パフォーム・グループのライブストリーミングサービス「DAZN(ダ・ゾーン)」は23日、提供価格を月額1750円(税抜き)とすると発表した。Jリーグのほか、各国のサッカーや野球など130以上の競技の年間6000試合以上が楽しめる。

 一方、ソフトバンクは同日、既に3月から動画配信している「スポナビライブ」について、データ通信料の無料キャンペーンを発表。従来の衛星放送も含め、激しい顧客争奪戦が繰り広げられそうだ。

 ダ・ゾーンは、欧州や南米のサッカーのほかに、プロ野球DeNAと広島の本拠地試合、米大リーグ、プロバスケットボールNBA、自動車F1などが定額で見放題となる。見逃がした試合を後から見ることも可能だ。

 提供国は、ドイツ、オーストリア、スイスに次いで日本が4カ国目。

 運営会社のダ・ゾーン日本の中村俊社長は、ネット接続環境の高さなど日本進出の理由を挙げた上で「提供する試合の多さと値段の安さで顧客の需要に応えたい」と話した。

 これに対して、ソフトバンクは携帯事業者ならではの強みを生かすサービスで迎え撃つ。スマホなどを使って屋外での動画配信を楽しむ際は、データ通信使用量が多くなりがちなため、26日から11月30日までデータ通信料を無料にするキャンペーンを実施する。