「所有から利用へ」事業モデル転換 横河レンタ・リース 金川裕一社長

 
横河レンタ・リース金川裕一社長

 横河レンタ・リースはIT機器と計測器のレンタルサービス事業を展開しており、来年1月には設立30周年を迎える。業績も好調だが、今年4月に就任した金川裕一社長は「だからこそ事業モデルを変えていかなければ」と語る。キーワードはハードからソフトサービス、所有から利用へで、「こういった考え方を浸透させていくことが使命だ」と強調する。

 --市場環境をどのようにとらえているのか

 「IT機器のレンタル比率は1~2割程度にすぎない。ただ、ソフトウエアがクラウド化されている点などを踏まえると、レンタルの潜在市場はまだまだあると思っている。計測器は工場の海外移転に伴い減少傾向にあるが、開発コストに対する考えが厳しくなるのに伴い『必要なときに必要な商品を活用する』といったニーズが高まるはず。今後は顧客のハードを管理して、ソフトウエアのインストール作業などを一括して行うなど、ソリューションの提供に力を入れていきたい」

 --ビジネスモデルの転換には従業員の意識改革も不可欠だ

 「従来は顧客からの要望があれば、見積もりを出して終わりといった傾向が強かったが、こうした営業スタイルに終始してしまうと値引き合戦から抜けられない。『なぜ、この機器を利用するのか』『どのような環境で使用するのか』といったことを問いただせるようにして、顧客との間で緊密な関係を構築していくことが必要だ」

 --業績の目標は

 「2016年3月期の売上高は376億円だったが、こんなものではないと思っている。大きく伸ばすことによってステージを変えていきたい」

 --そのために必要なことは

 「当社は連続的な成長を遂げてきたが、飛躍するには非連続的な成長が求められる。これまで事業提携やM&A(企業の合併・買収)には取り組んでこなかったが、外部の血を入れたりするなどして化学反応を起こさなければ、急激な業績の伸びは見込めない。こうした取り組みによって業界他社から『すごいな』と思われるようにしたい。また、社内外にあえて情報をオープンにする社風に変えることで、良い意味でのプレッシャーをかけたい」

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【プロフィル】金川裕一

 かながわ・ゆういち 早大教育卒。1982年横河電機製作所(現横河電機)入社。横河マルチメディア社長、キューアンドエー会長などを経て2016年4月から現職。57歳。東京都出身。

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【会社概要】横河レンタ・リース

 ▽本社=東京都武蔵野市中町1-19-18 武蔵野センタービル3階

 ▽設立=1987年1月

 ▽資本金=5億2800万円

 ▽売上高=376億円(2016年3月期)

 ▽従業員=728人(15年4月)

 ▽事業内容=IT機器のレンタル