全日空、787エンジン改修2割弱 5カ月公表せず、業績への影響不可避
全日空はボーイング787のエンジン部品の問題を今年3月の時点で把握、改修を始めていたのに、約5カ月間公表していなかった。当初は国際線だけの問題で、機材をやりくりすれば運航には影響がないと判断したためだったが、結局は国内便も300便以上欠航することになり、同社は「多大なるご迷惑をお掛けし深くおわびする」と謝罪した。
中核機のボーイング787を全機改修することになったことで、持ち株会社であるANAホールディングス(HD)の業績への影響は避けられそうにない。26日に国内線9便が欠航することによる減収は5500万円になる見通しだ。欠航が長引けば、業績の下押し圧力は強まる。
全日空は9月末までに1日10便程度、計300便を欠航させる予定だ。欠航で乗れなくなる乗客に対し、全日空は前後の便への振り替えや払い戻しで対応する。他社便への振り替えも検討するが、こうしたコストは「現時点では計算できていない」(担当者)という。
ANAHDの2017年3月期連結決算は、売上高が前期比1.1%増の1兆8100億円、最終利益が2.3%増の800億円を想定しているが、目算が狂う可能性が出てきた。
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