菓子・玩具メーカーがインバウンドに照準

JAPAN style
カルビーが10月中旬までの期間限定で羽田空港国際線旅客ターミナルに出店している直営店(写真は一部加工されています)=東京都大田区

 ■羽田空港や東京駅に店舗続々

 羽田空港と東京駅に、大手の菓子メーカーや玩具メーカーなどが訪日外国人観光客(インバウンド)を主なターゲットとした店舗を相次いで開設した。中国人観光客による“爆買い”は失速したものの、観光客自体の数は引き続き高水準で推移しているためだ。日本の玄関口で商品力をアピールすることにより潜在需要を掘り起こしていく考えだ。

 カルビーは羽田空港国際線旅客ターミナルに、10月中旬までの期間限定で、同社初のインバウンド特化型ショップを出店した。単なる販売拠点ではなく、訪日客のニーズを把握する役割も果たす。日本の伝統的な柄をデザインしたパッケージのスナック菓子「和じゃが」などを取り扱っている。

 同社は外国人客と接する中で次の商品開発のヒントを得ている。例えば、油を一切使わず薄味で口溶けのいい「1歳からのかっぱえびせん」。国内限定商品だが、中国人から「これは素晴らしい商品。絶対に購入して帰る」という反応が相次いだ。日本の離乳食が高く評価されていることから有望視している。

 中国人観光客の間で抜群の知名度を誇る同社の商品は、シリアル食品「フルグラ」。インバウンドチームの遠藤広康リーダーは「1歳からのかっぱえびせん」についても、観光客の反応を踏まえて「絶対に売れるという自信がある」と確かな手応えをつかんだ。「日本の商品は高品質とおいしさで共感を得ており、中国では内陸部がこれから発展する」(遠藤リーダー)と期待。将来的な現地展開も視野に入れる。

 文房具販売の伊東屋(東京都中央区)も同ターミナルに出店した。千代紙や風呂敷といった和文具のほか、日本製を中心に最新の文房具をそろえている。品質・機能性に優れる日本の文房具に対する評価は高く、訪日客でにぎわっている。

 玩具メーカーのバンダイは、“オトナ女子”と呼ばれる20~30代女性を対象とするアンテナショップ「オトナ女子美日和(びより)」を東京駅八重洲口側の地下街にオープンした。人気キャラクターをあしらったコスメ、ファッション、雑貨を中心とした商品をそろえている。

 店員が英語と中国語、韓国語で応対するほか、商品名と価格は英語と中国語で表記。こうした取り組みが功を奏し、インバウンドに特化していないにもかかわらず、約3割は外国人客によって占められている。