百貨店、富裕層向け商品充実 高級腕時計や豪華バスで観光ツアー

 
高島屋大阪店にオープンする、時計専門の売り場「ウオッチメゾン大阪」のイメージ

 大手百貨店が富裕層に照準を合わせた商品やサービスを充実させている。旺盛な購買意欲に着目、高級腕時計やぜいたくな観光ツアーなどの販売に力を入れ、収益を増やす戦略だ。外国人客の「爆買い」の鈍化に伴う収益減を補う狙いもあり、顧客の争奪戦が激しくなっている。

 高島屋は16日、大阪店(大阪市中央区)に富裕層を主なターゲットにした時計専門の売り場「ウオッチメゾン大阪」を11月3日にオープンすると発表。ウオッチメゾンは東京の日本橋店近くに昨年オープンした1号店の売り上げが好調という。大阪店でも腕時計の購買単価が上昇している。

 大阪店の新しい売り場は海外の高級品を含めた約60ブランドの約3000点を扱う。最高で3000万円程度の商品も販売する。年間の売り上げ目標は約60億円。売り場面積は約1100平方メートルで、百貨店の時計売り場としては国内最大級だ。担当者は「外国人客の購買は浮き沈みが激しく見通しづらい。日本人客を主眼に広域からどれだけ呼び込めるかがポイントだ」と説明した。

 大丸松坂屋百貨店は、外商の顧客向けサイト「コネスリーニュ」で富裕層の顧客開拓を進める。働く40~50代の女性客らに好評で、会員数は約1万2500人。婦人服や宝飾品、果物を用意する。

 三越伊勢丹ホールディングスの子会社は広いスペースに10席の豪華バスで名所などを巡る観光ツアーの販売を強化する。1泊2日で平均15万円と高価だが担当者は「ゆとりのあるシニア層を中心に予約がすぐ埋まるほどの人気」と説明する。現在2台が運行しており、今秋にも3台目を導入する方針だ。

 阪急百貨店梅田本店(大阪市北区)に今月開店した国内最大級の高級ドレス売り場は宝飾品もそろえる。担当者は「想定以上の反響があり、試着や購入で来られる方が多い」と話す。