マシーン・ゾーン ゲーム市場のさらなる拡大に期待

トップは語る

 □マシーン・ゾーン最高経営責任者 ガブリエル・レイドンさん(36)

 --2013年のゲーム・オブ・ウォー、2015年のモバイルストライクが世界的な大ヒットとなった要因は

 「世界中の人に出会えるという要素が大きい。モバイルストライクは、ゲーム・オブ・ウォーから学んだ経験を生かしたことが成功につながった。世の中にはたくさんのモバイルゲームがあるので、目立たなければいけない。そのためにCMにも力を入れた」

 --東京ゲームショウに初出展した理由は

 「日本という市場はとても重要だ。エキサイティングであるのと同時に、難しくもある。日本版の新CMも世界的なスターであるアーノルド・シュワルツェネッガーと女優の仲里依紗さんを一緒に出すという非常にユニークなものをつくり、さらに、オリジナルCMに俳優の賀来賢人さんを起用した。これほど大規模なCMをローカルマーケット向けに作るのは初めての試みで、その出来にはとても満足している」

 --ゲーム作りで一番苦労した点は

 「チャットの技術開発にとても時間を費やした。32カ国の言語をリアルタイムで翻訳し、世界中のユーザーが同時にコミュニケーションできるようにした」

 --ニュージーランドの公共交通機関にマシーン・ゾーンの技術が導入されるが、その概要は

 「われわれは3億5000万の情報を同時に処理することができる。これにより、ユーザーはスマートフォンの画面でリアルタイムに今の交通機関がどうなっているかを見ることができ、同時に政府も人の流れを把握して、交通システムを最適化することができる」

 --今後のゲーム業界の展望は

 「さらに大きくなっていくと思う。今はまだスタートの段階で、市場は2倍、3倍と伸びていくだろう。特に中国や日本の成長が大きいと思っている」

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【プロフィル】ガブリエル・レイドン

 2002年、アートスクールを卒業後、グローバルVR社でゲームデザインを始める。08年にアドマイヤード社を設立。12年、マシーン・ゾーンに社名変更。同年に設立したエピックウォーの最高経営責任者(CEO)も兼ねる。米カリフォルニア州出身。