経営シミュレーション効率化 MAP経営とfreeeがデータ連携

 

 MAP経営(東京都中野区)とfreee(同品川区)は、経営シミュレーションシステム「MAP経営シミュレーション3(MAP3)」と、経理データをリアルタイムで把握できる「クラウド会計ソフトfreee」のデータ連携を開始した。これによりクラウド会計ソフトの利点であるデータのリアルタイム性を経営シミュレーションソフト上で生かし、税理士・会計事務所が顧問先の目標達成支援をより効果的に行うことが可能になるという。

 MAP経営が提供するMAP3は中期計画・単年度計画、予算・実績管理などの機能を搭載したシステム。データの精度と操作性に優れ、全国で約1000の税理士・会計事務所で経営シミュレーションツールとして利用されている。

 一方、freeeが提供するクラウド会計ソフトは、人工知能技術に基づいた自動仕訳機能やオンラインバンキングサービスからの明細取り込み機能を搭載しており、中小企業は簡単に経理業務を行える。また税理士・会計事務所が顧問先の同意を得た上でアクセスし、クラウド上で仕訳帳や各種リポートを確認・編集することもできる。

 これまで経営分析の元となる財務データはサイクルが早くても1カ月ごと(月次決算)、場合によっては四半期ごとに確定されることが多く、税理士・会計事務所が企業の“今”を反映した経営アドバイスを行うことは難しかった。