池島アーバンマイン/伊豆ゴルフ開発
ハザードマップ■相場を読み違い事業停止・破産
▼池島アーバンマイン 池島アーバンマインは9月21日、破産手続きの開始決定を受けた。
2001年11月に閉山した池島炭鉱の事業所跡地を利用し、東証1部上場の三井松島産業の出資で設立された。09年5月から自動車シュレッダーダスト(ASR)再資源化プラント、同年9月にニッケル合金鉄製造プラントを稼働した。ニッケル合金鉄製造事業は、主力設備の電気炉を新設し、12年3月期上期中に本格操業を見込んでいたが、電気炉の相次ぐトラブルやニッケル相場の低迷などで、本格稼働に至らず休止。同年8月には65人の従業員を解雇し、ASR事業に経営資源を集中させた。
14年3月期には廃プラスチック類の処理量は大幅に増加したが、相場安などから1億9700万円の売上高にとどまった。15年3月期には売上高が1億200万円に低下、債務超過額が40億7500万円に拡大した。
こうしたなか、長崎市からの企業立地奨励金の返還問題、遊休設備となっているニッケル合金鉄製造プラントの売却などの問題を抱え厳しい運営を強いられた。ASR搬入量の減少やリサイクルした炭化品販売量の減少などから事業続行が困難となり、14年12月に事業を停止。今回の措置となった。
▼伊豆ゴルフ開発 伊豆ゴルフ開発は9月1日、東京地裁から特別清算開始決定を受けた。1986年8月開場の「伊豆ゴルフ倶楽部」を運営。同ゴルフ場は米ゴルフ雑誌の「世界のゴルフコースベスト100」などに選ばれるなど、ピーク時の96年3月期には売上高約7億5000万円を上げた。しかし、ゴルフ人口の減少や競合激化から業況は悪化。プレー料金の値下げ傾向も激しくなり、2013年3月期の売上高は約2億円にとどまった。
14年6月、ゴルフ場経営を伊豆ハイツゴルフクラブ&レジデンスに譲渡。同年9月25日、株主総会の決議により解散した。(東京商工リサーチ)
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【会社概要】池島アーバンマイン
▽本社=長崎市池島町
▽設立=2007年2月
▽資本金=8000万円
▽負債総額=約40億8700万円
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【会社概要】伊豆ゴルフ開発
▽本社=東京都江東区
▽設立=1984年5月
▽資本金=9000万円
▽負債総額=約100億円
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〈チェックポイント〉
池島アーバンマインは、三井松島産業の子会社として資源の再生に取り組むべく、体制を整えていた。しかし、環境の大きな変化に伴い採算確保に至らなかった。相場の読み違い、それに伴う事業停止を経て破産開始決定を受けたが、大半の債権は親会社が責任を取る形となり決着がついた。
伊豆ゴルフ開発は、老舗の有名ゴルフ場を経営、コースは好評を得ていた。しかし、ゴルフ場経営会社のご多分に漏れず業績悪化に歯止めが掛からなかった。今般は事業を他社に譲渡して会社は特別清算という形で対外的な被害を抑えられたが、今後もゴルフ場の破綻は続くのではないか。(東京商工リサーチ常務情報本部長 友田信男)
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