KDDI auショップの品ぞろえ拡充で誘客

現場の風

 □KDDI執行役員・菅隆志さん(58)

 --長期利用者向けなどの会員制特典サービス「auスター」の狙いは

 「今までは新規契約や他社からの乗り換えに傾注していたが、昨秋からの総務省の料金値下げタスクフォースの流れで、長期利用者や既存顧客へのメリットを求められるようになり、長期利用者ポイント還元の『auスターロイヤル』やCMも好評な三太郎グッズなどをプレゼントする『auスターギフト』を始めた」

 --8月末から始めた会員制の来店予約サービス「auスターパスポート」の狙いは

 「顧客の不満は待ち時間の長さが一番だと各種の調査で分かってきた。携帯電話を活用する能力の高い人には長い説明は不要だったりする。お客さまに合った適切な接遇が必要ということで導入を決めた」

 --待ち時間の表示は導入しないのか

 「この店は機種変更が多い、この店は新規が多いなど店によって求められるオーダーが違うし、店員数も違うので、全国一律の待ち時間表示システムは難しい」

 --auスターロイヤルはなぜ現金ではなくポイント還元にしたのか。還元率を引き上げる考えは

 「通信料割引やauのネット通販、コンビニエンスストアなど、ポイントを使う楽しみを享受してもらいたい。還元率は既に踏み込んだ設定にしているが、利用者の声を聞きながら拡充していきたい」

 --auスター以外にショップ利用者を増やすための構想は

 「特に地方では、ショップでウオーターサーバーの水を購入する人が増えるなど、“よろず屋”としての側面が増している。保険や電気料金、物販など商材を増やしており、『ショップに行けば何かある』と思ってもらえるようにしていきたい」

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【プロフィル】菅隆志

 すが・たかし 武蔵工大(現東京都市大)卒。1991年1月日本移動通信(現KDDI)入社。2003年5月au北陸支社長、09年4月コンシューマ事業企画本部長を経て、16年4月より現職。京都府出身。