コンビニやスーパー、早くもクリスマスケーキ商戦 女子会やママ友の需要狙う

 
ファミリーマート、フランス洋菓子店「レ・アントルメ国立」の●澤信次シェフ監修のケーキ●=魚へんに分

 コンビニエンスストアや総合スーパーが早くもクリスマス商戦に向けて動き出している。今年は12月23~25日が3連休となるため、例年以上にケーキの販売増が期待されている。さらに家族だけでなく、女子会やママ友同士でクリスマスパーティーを楽しむシーンが増えており、各社は特色あるケーキをそろえ、需要の取り込みに熱が入っている。

 ファミリーマートは18日、クリスマスケーキの予約受付を開始した。9月に統合したサークルKサンクスと人気メニューを共通化し、商品を拡充した。

 人気のフランス洋菓子店「レ・アントルメ国立」の●澤信次シェフ監修のケーキのほか、サークルKサンクスで好評のお酒を使ったチョコレートケーキを販売する。11月30日までに予約すれば、300円引きにするなどの対応をとる。

 一方、セブン-イレブンはハート形のケーキや花形のホイップクリームを装飾したケーキを初めて発売する。最近ではスマートフォンの普及で、インスタグラムやフェイスブックなどソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の利用が拡大しており、「かわいい見た目を重視した」(広報)。

 ローソンはアレルギーを起こしにくく、糖質を抑えた健康志向のケーキを販売する。また、数量限定の国産和栗を使った贅沢(ぜいたく)なケーキなども用意した。

 総合スーパーでは、イオンリテールが地域限定で地元の人気洋菓子店のケーキを発売するほか、メリーゴーラウンドをイメージしたケーキを販売する。イトーヨーカドーも、大人女子会やパーティーに合った見た目の良いケーキを取りそろえた。

 大手コンビニによれば、国内のクリスマス市場はパーティーの機会増加で年々伸びているという。SNSの普及でケーキの見た目を重視する傾向があり、各社とも特色ある商品を用意している。まだ、10月31日のハロウィーン前だが、すでにコンビニや総合スーパーの目はクリスマスに向いており、火花を散らしている。

●=魚へんに分