さとふる ふるさと納税支援 国内外ECも視野

トップは語る

 □さとふる社長・藤井宏明さん(47)

 --ふるさと納税のポータルサイト「さとふる」を開設したきっかけは

 「東日本大震災後、(メガソーラーなどの)エネルギー事業を担当するようになって全国の自治体を回った中で、特に鳥取県がふるさと納税に盛んに取り組んでいるとわかった。当時は『ふるさと納税をやりたいがやり方がわからない』とか『役所では手が回らない』など、対応に苦慮している自治体があり、何らかの貢献ができるのではと考えて、事業にできないか検討を始めた」

 --「さとふる」の今後の事業展開は

 「ふるさと納税で地方の特産品を知ってもらい、『良かったのでもう一回買おう』となれば、EC(電子商取引)に流れてくる可能性が高くなる。今後の展開の中にはECが強くある。国内だけではなく海外も視野に入っている。シンガポールなどで貿易や流通の仕組みを調査しており、急いで準備したい」

 --来年中にも海外展開は可能か

 「タイミングを図るつもりはない。(お茶など)ものを選べば難しくないとわかってきた。ただ、貿易はもうけるというよりも地方振興的な意味合いが強い。日本の地方に海外で売れるものの情報をフィードバックすることが重要だ」

 --地方振興策として、地方への移住事業の考えは

 「非常にやりたい。都会の魅力がインターネットのおかげで地方に伝わりやすくなっているが、逆に都会に地方の良さを伝えられれば面白い。地方の雇用を増やすためには移住は大きなテーマだ。試験的に町村部で『さとふる』の支店や子会社をつくれば、絶対何人か都市圏から移って動くと思う。2人でも3人でも移ったという実績ができれば大きい。行政のオファーを待って最初はCSR(企業の社会的責任)としてでも始めたい」

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【プロフィル】藤井宏明

 ふじい・ひろあき 慶応大理工卒。1994年4月JR東日本入社。2001年日本テレコム(現ソフトバンク)入社。05年10月からソフトバンク・プレイヤーズ(現SBプレイヤーズ)社長。14年7月から現職。東京都出身。