製薬大手9月中間、主力治療薬好調で3社増益 円高響き第一三共は減益

 

 製薬大手4社の2016年9月中間連結決算が31日、出そろった。主力の治療薬が好調だった武田薬品工業とアステラス製薬、エーザイの3社は最終利益が前年同期に比べ増加した。一方、薬価引き下げや円高が響いた第一三共は減益となった。

 武田薬品工業は潰瘍性大腸炎の治療薬などが好調で、約2.3倍の1243億円だった。アステラス製薬はアジア、オセアニアなどで前立腺治療薬の売れ行きが良く、11.8%増の1150億円。エーザイも抗がん剤の販売が伸び、約2.5倍の279億円だった。

 第一三共は30.7%減の489億円にとどまった。国内で主力の糖尿病治療薬が伸びたが、円高の影響で収益が悪化し、税負担が増えたことも最終利益を押し下げた。

 17年3月期は、292億円から413億円に引き上げたエーザイをはじめ3社が最終利益予想を上方修正した。大手4社で中間決算が唯一減益だった第一三共は通期予想を据え置いた。