札幌信金の難波秀之支店長(1)
フロントランナー 地域金融■決算書早期入手し迅速に解決策提案
□札幌信用金庫琴似支店・発寒支店の難波秀之支店長
金融機関で2つの支店の支店長を兼ねるケースでは、エリア内に預金などに機能を限定した支店を配置し、融資業務はそれらを統括する母店に集約、母店の支店長が子店の支店長も兼ねる仕組みがある。しかし、札幌信用金庫の難波秀之支店長が担当する琴似(ことに)支店と発寒(はっさむ)支店はどちらもフルバンキングの店舗で、融資、預金、為替、預かり資産など全ての機能を備えている。
両支店は札幌市西区にあり、距離が1キロ強と比較的近隣に位置していることから、一体的な運営を行ったほうが西区全体を効率的にカバーできる。
札幌市西区は市内でも有数の商業地区。ここ数年、事業所数が増加傾向にあり、琴似・発寒支店は融資先数がそれぞれ全店で20番目と27番目だが、2店舗を合わせると2番目の規模に相当する。
業種も多様で、建設、不動産、飲食、卸・小売り、さらには発寒鉄工団地を中核とする製造業などがあり、住宅地としても人気がある。当然、多数の金融機関が競合する中、難波支店長は、現在のような超低金利の環境下での融資推進は金利以外での差別化が鍵になると考えている。
そこで渉外活動において難波支店長が担当者に徹底させているのが他行に先駆けた提案だ。他行に先んじて経営課題を発見し、すばやく提案を行う。そのために心がけているのが、決算書の早期入手だ。
「他の金融機関よりも早く動いて早く受け取るよう努めています。例えば、3月決算であれば5月末にはできますので、その少し前に『できましたか』『できたら教えてください』とひと声かけるようにしています」と、難波支店長は話す。
決算書が手に入れば、時間を置かず分析に取り掛かれる。例えば、支払利息と借入金の額から金利を推計し、現在の水準より高いままになっていないか、借り入れバランスは妥当か、売り掛け・買掛金が従来の傾向から乖離(かいり)していないかなどをチェック。財務面の改善ポイントを探り、いち早く解決策を提案する。
◇
(編集協力)近代セールス kindai-sales.co.jp
関連記事