AOKIホールディングス社長 オーダースーツ専用売り場拡大に注力
AOKIホールディングス社長 青木彰宏さん(46)
--訪日外国人(インバウンド)の消費動向は
「中国人観光客などの爆買いは落ち着いた。ただ、一度来た顧客がまた買いに来るケースもある。今は大きな伸びはないが、一定の需要はまだある」
--インバウンドが落ち着き、注力したい事業は
「20~30代のビジネスマンの間で、好みの素材や柄などを選び、自分のサイズに合わせる『オーダースーツ』の需要が高まっている。スマートフォンの普及で、情報量が増え、良い商品を探し、自分だけの一着を求める傾向が強まっている。仕立ての過程も楽しんでいる。今後も需要は高まるとみられ、力を入れていきたい」
--10月に東京・銀座本店にオーダースーツの専用売り場を初めて設置した
「若者のニーズに対応したいと思い、専用売り場の設置を決めた。私自身も売り場づくりに深く関わった。ロンドンの高級テーラーを訪問し、手作り感やワクワク感を参考にした。あとはAOKIが培ってきた58年間の仕立て技術とデジタル技術を融合させ、ものづくり感も演出した。スタッフには嫌がられたが、銀座の売り場を作るのに週3回も通い、強い思いを込めた。今後は若者が多い都市型店舗にも専用売り場を拡大したい」
--競合もオーダースーツに力を入れているが、AOKIの強みは
「300種類以上のバリエーションがあり、国内の縫製工場で製造し、最短で2週間で仕立てられるのが強みだ。58年間で培った高品質な仕立てで勝負したい」
--デジタル化の対応は
「10月にタブレット端末を活用してオーダースーツのデザインや着用イメージを提案する取り組みを始めたが、全店舗に広げる。ネットとITの融合は中長期の課題で、これからも力を入れていく」
◇
【プロフィル】青木彰宏
あおき・あきひろ 成城大卒。1994年AOKIホールディングス入社。2009年常務を経て、10年に現職。東京都出身。
関連記事