自動車大手7社の16年9月中間 4社営業減益、円高が逆風

 

 自動車大手7社の2016年9月中間連結決算が8日、出そろった。外国為替市場での円高進行が円換算の収益を圧迫し、トヨタ自動車や日産自動車など4社が営業減益に転落。三菱自動車は燃費データ不正問題の影響で、12年ぶりに営業赤字に陥った。一方、スズキは主力のインド市場が好調で営業利益が過去最高を更新し、ホンダも大幅に利益を伸ばした。

 日産は売上高、営業利益ともに2桁の減少となった。販売は前年同期比0.1%減の261万3000台と横ばいだったが、円高ドル安など為替変動の影響で営業利益が約1800億円目減り。西川広人・共同最高経営責任者は「事業効率は改善したが、為替悪化を全て補うことができなかった」と話す。

 富士重工業やマツダも北米市場などが引き続き好調で、いずれも販売台数は過去最高だったが、為替変動の影響で減収減益。三菱自も不正問題による販売不振などに加え、円高が業績を一段と悪化させた。

 ホンダは為替の影響で減収になったが、営業利益は22.5%増の4949億円と大幅に伸びた。中国市場などの販売好調に加え、タカタ製エアバッグのリコール(回収・無償修理)関連費用などが減少して利益が改善した。スズキも主力のインド販売が12.1%増の70万5000台と大幅増。国内の軽自動車市場の低迷などはあったが、営業利益、最終利益は過去最高を更新した。

 17年3月期の連結業績予想は日産を除く6社が修正した。トヨタ、ホンダ、スズキの3社は原価低減や販売増を受け、営業利益を上方修正した。だが、富士重工業やマツダ、三菱自の3社は営業損益を下方修正。英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる国民投票の結果などを受け、為替レートが円高水準で推移していることを反映している。

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 ■自動車大手7社の2016年9月中間連結決算

 (売上高/営業損益/最終損益)

 ・トヨタ

  13兆705(▲7.2)/1兆1168(▲29.5)/9461(▲24.8)

 ・ホンダ

  6兆7346(▲8.1)/4949(22.5)/3517(12.1)

 ・日産

  5兆3210(▲10.3)/3397(▲14.0)/2824(▲13.3)

 ・富士重

  1兆5776(▲1.5)/2085(▲26.9)/1638(▲15.2)

 ・マツダ

  1兆5463(▲9.1)/883(▲29.8)/560(▲36.5)

 ・スズキ

  1兆4989(▲3.6)/1155(14.3)/999(26.4)

 ・三菱自

  8648(▲19.2)/▲316( - )/▲2195( - )

 ※単位:億円。カッコ内は前年同期比増減率%。▲はマイナスまたは赤字、-は比較できず。トヨタはダイハツ工業と日野自動車を含む