京セラ、低価格IoT通信網 仏企業の権利取得 東京で2月から

 

 京セラ子会社の京セラコミュニケーションシステム(KCCS、京都市)は9日、あらゆるものがインターネットにつながるIoTのネットワーク展開を始めると発表した。回線や端末あたりの年額を100円からという低価格に抑え、これまでは採算が取れず、実現しなかった企業などのIoT需要を取り込む狙いだ。水道やガスの使用量、物流や農業、環境に関する情報などのデータをネット経由で収集、分析することを想定している。

 KCCSは、仏シグフォックスが世界24カ国で提供している無線通信「シグフォックス」を日本で展開する権利を取得した。シグフォックスの技術は低価格、省電力で広域をカバーできるのが特徴。KCCSはシグフォックスから購入した装置を設置して基地局によるネットワークを構築する。IoTサービスを提供する会社にネットワークを使ってもらい、通信料金を得るビジネスモデルだ。KCCSに2割強を出資するKDDIや加賀電子、日本ヒューレット・パッカードなどが協力するという。来年2月から東京23区で提供を開始し、2018年3月までに全国の主要都市でのサービス提供を目指す。

 KCCSの黒瀬善仁社長は、「ビッグデータの活用には、安価に情報を収集できる仕組みが欠かせない」と強調した。